シンプルなマーケティングの大きな誤解

よく「simple is the best」って言いますよね。

このシンプル思考はビジネスでもとっても大切な考え方です。

今後、別記事で詳しく紹介する予定ですが、シンプルに考えられないとスピードや質の低下を招きます。

でも、このシンプル思考がマーケティング上では間違って捉えられているような気がしてなりません。

特に、中小企業のマーケティングにその傾向が強いようです。

ここの考え方は、マーケティングの施策を練る上で欠かせないことなので、きちん解説しておきます。

表向き:お客様にはシンプルに見せる!

お客様の目に触れるものは限りなくシンプルにすべきです。

「自分に必要なのはコレなんだな」
「この商品のメリットはコレか」
「今はこんなにオトクなんだな」

こういった情報がシンプルに伝わらないといけません。

情報が複雑すぎると、お客様は考えるのを諦めます。

一生懸命に解釈して分かってくれるだろうというのは企業側のエゴです。

お客様はあなたのために読み解く努力をしません。

そのくらいの理解力はあるだろうというのは、企業側の傲慢です。

たとえ理解力があっても、広告ごときに理解力を求められたくないものです。

そして、複雑なものって、頭で理解はできても、心には響かないんですよね。

心が響かなければ、人は動きません。

つまり、買う気にならないんです。

だからこそ、お客様にはシンプルに見せるのが基本なんです。

内情:企業側は緻密なマーケティングプランを!

お客様の心をシンプルに動かすためには、企業側には複雑さが求められます。

だって、一言でお客様といっても、いろんな人がいますよね?

そのいろんな人に対して、その人の「最適」と提案するのって簡単なわけがありません。

私のいた通販企業では、多いときで数十パターンのDMを出していました。

そして当然、数十パターンを考えるだけお客様のパターンを分類していました。

もちろん、タイムリーにその分類の方法も変えています。

・どの商品から取引が始まったか
・2商品目に展開したか
・前回はどの商品をどれだけ買ったか
・購入頻度はどのくらいか

などなど。

あらゆる分岐を用意して、DMを送るのか、送らないのか、送るならどれをどの頻度で送るのか、などが異なります。

これって、複雑ですよね。

でも、これだけの努力をするから、お客様ごとに合わせた提案ができるんです。

マーケティングは「考え抜く」ことが必須

もう言うまでもないと思いますが、これだけ考え抜いてこそ、マーケティングは成功します。

逆に、考え抜かないと、いくらマーケティングのテクニックを知っていても、成功には限界があります。

持続的な成長をするためにも、そしてお客様のためにも、あなたが頭に汗をかかないといけません。

大変なことではありますが、ぜひ、やり抜いてください。

あなたはマーケティングプランを考え抜いていますか?