数字から逃げたがる社長が陥る3つの罠

社長に経営のキズキを与え会社の成長発展に貢献したいと切に願う、事業成長コンサルタントの藤波誠司です。

私がコンサルに入ってクライアントさんからよく聞く話しは、「私も決算書とか読めたほうがいいと思って、税理士さんに聞いたり本を買ってきて読んだりしたんですが、いまいち理解できないんですよ」という言葉です。

自分なりに調べて理解しようとしてるんですが、結局理解できず、諦めてしまうようです。

自分なりにそんなクライアントさんと分析してみると3つの罠とも思える共通パターンがあるように感じます。

もしこれを読んでくれてるあなたが、このいずれかのパターンにはまりそうになったら、気をつけてくださいね。

パターン①全体を理解ぜずに、細部から入りたがる

売上、変動費、粗利、人件費、コスト削減などの話しは、それぞれの分野について分けた状態で理解しようとしているパターンです。

その結果、全体として経営全体の数字がどうなっているのかが掴めないままなのです。

自分に直接関係があるところだけ関心を持ち、それ以外は見えていない状態です。

パターン②数字の入りと出の関連性に気づかない

たとえば、社員が数名いて月々100万円の給与を用意しないといけない。

当然ですがそれに見合う粗利を生み出さなければ赤字になります。

また借入をしていて、毎月50万円の返済をするためには、相応の利益を確保しなければいけないです。

そのような入りと出の関連性を無視して、給与の支払いだけに焦点を当てながら

「いかに社員のやる気を引き出す人事制度を確立するか」などと議論しても、いっしょですよね。

社員に給与をたくさん払いたければ、それに見合う売上が必要ですし、そのつながりのバランスを無視するわけにはいかないです。

またこのような数字のことは、社員にも理解してもらうと自分がどれだけ頑張らないといけないのかっていう目標数字にもつながっていきます。

パターン③細かく数字を理解しようとする

完璧主義の人は、決算書の本を読んだり、税理士に相談する際に、ついつい「より正確に理解しよう」と真面目に考えて細部渡った細かく数字を理解しようとします。

すると枝葉と本当に押さえるべき幹の部分とがごちゃ混ぜになって、かえって理解できずに諦めてしまいます。

慣れないことをやる時は、まず幹を一気に吸収してそれから枝葉は後でゆっくり学べばいいと割り切ってとりくむことも大切です。

以上の3つの罠に陥らないために、まずはお金の流れを全体的に把握することが大事になってきます。

読んでくれたあなたが、この3つの罠のどれかにあてはまりそうだったら、まずはお金の流れを全体から把握するところからやっていってみてはいかがでしょうか。

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